放浪の向こう側 Another World

海外放浪記/洋楽翻訳/個人コラム

Spontaneousに生きる  開かれた世界で 旅人同士の人間関係

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DarwinのMindi beachにて オランダ・アメリカ・オーストリアからの旅人たちと

 

私の好きな英語の単語で、spontaneous (スポンティニアス)という言葉がある。

外側からの強制的な力が加わっていない、自然発生的なという意味なのだが

 

心おもむくまま流れるように、オーストラリアを旅をしていた時

そこで出会った旅人との交流が、まさにそのspontaneousだった。

 

それは美しく壮大な景色をみるのと同じくらい素晴らしいもので

私の中で、一番の旅の醍醐味だったと言える。

 

写真は、オーストラリア北部ダーウィンにあるミンディ・ビーチという場所。

地元では有名なスポットで、中心街から歩いて15分くらいの距離にあり

ハイシーズンと呼ばれる乾季は、毎週末に屋台が並び

観光客はもちろん、地元の人々も多く訪れる。

 

私はちょうど乾季が始まる7月に、このダーウィンの町を訪れ

運よく仕事にありつくことができたため、しばらくこの町に住みつくことにした。

シェアハウスに移る前は1ヶ月程バックパッカーに滞在していたので

毎日代わる代わるやって来る、世界中からの旅人との交流が楽しくてしょうがなかった。

 

国籍も文化も言語も違う者同士が、偶然の流れで出会い自然に集まって

気づいたら美しい夕焼けをみんな静かに眺めていた。

それがなんとも当たり前のことのように起こるのだから

旅って偉大だなぁと思ってしまう。

 

つい数時間前までは全くの他人だったのだ。

そして数時間後にはまたそれぞれの旅路へと出発する。

 

その刹那的な一期一会は

良い余韻を残して

思い出すたびに温かい気持ちにさせてくれる。